こんにちは。鈴木です。
ブログを見て頂きありがとうございます。
ここでは、美容師になったきっかけやどんな風に成長してきたかを綴っています。
美容師としての鈴木は、劣等感や挫折から生まれたのではないかと思ってます。
読んでいただけるだけでとてもうれしいです。
育ててもらった美容室
東京にいた頃は、Ashと言う大手美容室チェーンに新卒から16年間勤めていました。
- 武蔵小杉店に半年
- 中目黒店に約7年
- 駒沢大学店に9年
Ash駒沢大学店
※現在は閉店しています。
Ash駒沢大学店では、すごくステキなスタッフとお客様に恵まれました。
しかし、地元の長野県に戻って美容師をやることを決意してAshを退社しました。
その後、長野県松本市のEARTH松本庄内店に入社しました。
そして入社してから1年10ヶ月後にEARTHを退社して縮毛矯正と髪質改善の美容院SMuKをオープンしました。
美容師になったきっかけ
中学、高校の頃、「なんで長野のこんな田舎に住んでいるんだろう?」といつも考えていてとにかく東京に行くことに憧れていました。
高校を卒業したら東京に行きたいけど就職も大学も嫌。
専門学校ならいいかと思い東京の美容専門学校に行くことを決めました。
入学した専門学校を選んだ理由は、大好きなX JAPANのギタリストのhideが卒業した学校と知ったから。
シザーズリーグもビューティフルライフも観たことがなく、当時のカリスマ美容師ブームも、全く知りませんでした。
僕にとって美容師は、あくまでも東京へ行くための手段でしかありませんでした。
自分にはセンスが無い・・・
東京にきてから、自分にはセンスが無いと気が付きました。
オシャレだと言われない…。
個性がない…。
見た目も良くない…。
有名店にチャレンジすることなく逃げるようにチェーン店に入りました。
しかしそこで待っていたのは、ゴールデンウイークを過ぎてもシャンプーにすら合格しない現実…。
センスは無くても技術に自信があったのですが、それすらも粉々に打ち砕かれました。
美容師に向いていない
しかも美容師は接客業、こんな当たり前のことを理解していませんでした。
東京に行くために美容師になったから、人のために何かするなんて考えもしませんでした。
だからスタイリストになるまで4年半もかかりました。
先にスタイリストデビューしている同期のアシスタントもしました。
無茶苦茶センスのある後輩が入ってスタイリストデビューが追いつかれました。
日々落ち込みながらやっていて美容師を辞めようと思った事は、何度もありました。
でもここで辞めたら自分が惨めになるだけだし、何より反対してたけどお金を出してくれた両親に申し訳ないと思いました。
スタイリストになって気づいたこと
スタイリストになって3年経つのに指名のお客様がつかない。
売上も単価も低い。
コンテストで賞が取れない。
やっぱり美容師としての才能が無いんだと思い知らされました。
あんなにやってきたのに何も変わらない。
でも自分のためにしか練習してないことにある日気づきました。
試験に合格するための練習では意味がないことに。
練習のその先には試験ではなくお客様がいる事にようやく気づきました。
センスがあるかないかの問題ではありませんでした。
自分が本当に変わったきっかけ
いつも自分の中心にあったのが受け身的な思考でした。
田舎から都会に行けばきっとカッコよくなれる。
美容の専門に行けばおしゃれになれる。
有名店でなくチェーン店なら活躍できる。
スタイリストになれれば、お客様がたくさん指名してくれる。
根拠の無いただの妄想でした。
本当に自分が努力しなければ手に入れることができないと気づいたきっかけは店舗の異動でした。
約7年いた中目黒店から、新規オープンの駒沢大学店へ。
しかも、未熟なスタイリストがまさか副店長に選ばれての異動。
「これで指名売上が増える」と思いました。
なぜなら、当時の平均指名売り上げは20万~30万で僕のカット料金は、スタイリストカットで2,800円。
副店長として移動すると2ランクアップしてディレクターカットになるのでなんとカット料金が5,800円になるのです。
つまりカット料金が約2倍になるので、指名売り上げが何もしなくても増えると考えていました。
しかも新しいお店なので、新規のお客様しか来ないので指名売上が上がらない訳がない。
しかし結果は、1ヶ月の指名売上が平均30万円…。
カット料金が2倍になっても指名売上が変わらないという絶望的な結果に…。
結局自分は、何も変わっていなかったのです。
ただお店を異動しただけですからね。
これはさすがにメンタルを打ちのめされましたね。
何を変えていったのか?
それから全ての出来事を他人目線で考えるようにしました。
お客様だったらどう思うのか?
スタッフならどう思うのか?
客観的に自分がどう見えるか?
Tシャツを白シャツにを変え、髪の毛の色を金髪から黒に変え、試行錯誤しながら自分を変えていきました。
どうやって自分を知ってもらおうか?
この人ために何ができるのか?
どうやったらこの人は家でお手入れが楽になるのか?
常に考えました。
買った練習ウィッグも全部で50万円以上
買ったハサミも全部で50万以上
参加した講習費も200万円以上
死ぬほど練習して身に付けた技術は自分自身に使えません。
誰のために今まで死ぬほど練習したのか?
休日にお金を払って受けた講習は誰のため?
今まで努力してきたその全てを来て頂いているお客様をキレイにするために使わなければ何の意味も無い。
そして喜んでくれたら自分を指名してまた来てくれる。
こんな当たり前の事に気づくのに何年もかかりました。
16年勤めた美容室を辞める時に感じたこと
価値の基準は、お金では測れないと思っています。
しかし退社する最後の月、指名の売上だけで180万円分のお客様に来ていただくことができました。
あれだけダメだった自分が、今までやってきた事は間違いでは無かったとお客様に言ってもらったような気がしました。
お金が無い時に仕送りをしてくれた両親。
営業の魔法、美容師の忘れ物、と言う本をそっと渡してくれた布谷オーナー。
へたくそなデビュー前にひたすら練習に付き合っていただいた先輩方。
未熟だったのに副店長として選んでくれた齋藤店長。
いつも手伝ってくれてたお店のスタッフ達。
いつも指名していただいていたお客様。
成長させていただいて本当に感謝してます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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