【美容師】鈴木の原点

ここでは、美容師になったきっかけやどんな風に成長してきたか?

あえてポエム風に綴っています。

【美容師】鈴木は、劣等感や挫折から生まれたのではないかと思ってます。

どうか読んでいただければとてもうれしいです。

美容師になったきっかけ

美容師になったきっかけはなんとなく・・・

中学、高校の頃、「なんでこんな田舎に住んでいるんだ?」といつも考えていた。

とにかく東京に憧れていた。
とにかくカッコよくなりたかった。

東京へ行ったら、何か自分が変わるんじゃないか?
オシャレになって、バンドやって、女の子にモテるんじゃないか?

でも大学や就職で行くのは嫌だった。

だってなんかカッコ悪いじゃん。
だから美容師ならカッコよくなれるんじゃないかなと。

だから美容師は、東京へ行くための手段でしかなかった。

シザーズリーグもビューティフルライフも観たことがなく、当時のカリスマ美容師ブームも、全く知らなかった。

専門学校も選んだ理由は、、、
大好きなバンド、X JAPANのギタリストのhideが卒業生だから。。。

カリスマ美容師ブームで集まってきた意識の高い仲間達に影響を受け、学校が終わったら友人達と原宿や表参道を歩き回り、夢を語り合い。

休みの日は代官山や中目黒でショップを見て回り、カリスマ美容師のいるお店にカットしに行った。

いつのまにか専門学校での2年間で

「おれはカッコいい美容師になる」

と思うようになった。

センスが無い・・・

東京にきてから、自分にセンスが無いと感じ始めていた・・・

オシャレだと言われない・・・
ギターも下手くそ・・・
モテないし・・・

有名サロンに入ることのできた友人は、センスがよくオシャレ、個性の塊だし、周りから「あの人オシャレだよね。」と言われる存在。

カッコいい美容師になるには、こいつらには勝てる気がしない、、、

なので、逃げる様に関東の某有名チェーン店に入った。

しかしそこで待っていたのは、ゴールデンウイークを過ぎてもシャンプーにすら合格しない現実・・・

センスは無くても、技術に自信があっただけに、

それすらも粉々に打ち砕かれ・・・

しかも美容師は接客業。。。
こんな当たり前のことが、

自分がカッコ良くなる為に美容師をやっていたから、人の為に何かするなんて考えもしなかった。

しかもその間に、先にスタイリストデビューしている同期のアシスタントをしたり、無茶苦茶センスのある後輩が入ってスタイリストデビューが追いつかれたり、、、

日々落ち込みながらやってた。。。
美容師を辞めようと思った事は、何度もあった。

でもここで辞めたら自分が惨めになるだけだ。

何より反対してたけどお金を出してくれた両親に申し訳ない。

スタイリストになって気づいたこと

なんとかスタイリストになったが、、、

今度は。。。

スタイリストになって3年経つのに指名のお客様がつかない・・・
コンテストで賞が取れない・・・

やっぱりセンス無いんだ。。。
あんなにやってきたのに、何も変わらない。

自分では、練習していたつもり。

でも自分の為にしか練習してないことに気づいた。

試験に合格する為の練習。
練習のその先には、試験ではなくお客様がいる事にようやく気づき始めた。。。

センスがあるか、ないかの問題ではなかった。。。

自分が変わったきっかけ

いつも自分の思考にあったのが、「受け身の思考」だったと思う。

田舎から都会に行けばきっとカッコよくなれる。
美容の専門に行けばおしゃれになれる。
有名店でなくチェーン店なら活躍できる。
スタイリストになれれば、お客さんがたくさん指名してくれる。

それは根拠の無いただの妄想。。。

気づいたきっかけは、店舗の異動。

約7年いた中目黒店から、新規オープンの駒沢大学店へ。
しかも、未熟なスタイリスが副店長に選ばれての異動。

「これで指名売上が増える」と思った。

なぜなら当時の平均指名売り上げは20万~30万だった。

僕のカット料金は、スタイリストカットで2800円。

副店長として移動するので、2ランクアップしてディレクターカットになり、カット料金が5800円に。

つまりカット料金が倍になったので、指名売り上げが増えると考えていた。
新しいお店なので、新しいお客様だらけ、指名売上が上がらない訳がない。

しかし結果は、、、

月の平均指名売り上げ30万円・・・

カット料金が2倍になっても指名売上が変わらないので、指名人数は中目黒店の半分しかいないと言う結果に。

結局自分は、何も変わっていなかったです・・・

ただ場所を移動しただけですからね。。。
打ちのめされましたね。。。

何を変えていったのか?

それから全ての出来事を他人目線で考えるようにした。

お客様だったらどう思うのか?
スタッフならどう思うのか?
客観的に自分がどう見えるか?

Tシャツを白シャツにを変え、髪の毛の色を金髪から黒に変え、試行錯誤しながら自分を変えていった。

どうやって自分を知ってもらおうか?
この人ために何ができるのか?
どうやったらこの人は家でお手入れが楽になるのか?

常に考えた。

ウィッグも全部で50万円以上買った。
ハサミも全部で50万以上買った。
参加した講習も200万円以上はお金を払った。

死ぬほど練習して身に付けた技術は自分に使えないし、ハサミも自分の頭に使うならヘアサロン行った方が安い。

誰のために今まで死ぬほど練習したのか?
休まずお金を払って受けた講習は誰のため?

その全てを、来て頂いているお客様をキレイにするために使わなければ何の意味も無い。
そして喜んでくれたら自分を指名してまた来てくれる。

こんな当たり前の事に気づくのに何年もかかった。

15年勤めた美容室を辞める時に感じたこと

価値観の基準は、お金では無い。

しかし退社する最後の月、指名の方の売り上げだけで

180万円分のお客様に来て頂いた。

あれだけダメだった自分が、
今までやってきた事は間違いで無かったと、
お客様に言って頂いた様に思った。

ダメだった自分が変わるまで

お金が無い時に仕送りをしてくれた両親。
営業の魔法、美容師の忘れ物、と言う本をそっと渡してくれたオーナー。
へたくそなデビュー前にひたすら練習に付き合っていただいた先輩たち。
未熟だったのに副店長として選んでくれたS店長。
いつも手伝ってくれてたお店のスタッフ達。
いつも指名して頂いていたお客さま。

成長させていただいて感謝してます。