くせ毛をきれいに伸ばしたいけれど、実際に髪がダメージするからと思って縮毛矯正をかけてない人も多いはず。
縮毛矯正で重要なのは、くせをきれいに伸ばすことです。これは昔も今も変わりません。それに加えて、今の縮毛矯正をお客様にかけたいと思ってもらうためには、髪を傷ませないことが必須です。
この記事では、スムークの髪質改善ケアメニューであるストレートケアの髪を傷ませない5つのこだわりを具体的に解説します。
ここで解説している内容をスムークではマニュアル化しているので、スタッフは髪を傷ませずにストレートケアでくせやうねりをきれいに伸ばすことが可能です。
ストレートケアに必要な髪質改善について
ストレートケアで大切にしていることは「髪を傷ませない」です。
これまでの縮毛矯正はストレートアイロンと薬剤が最も重要で、この2つの要素でくせやうねりを伸ばしていました。さらに、2018年頃から髪質改善が注目されています。
髪質改善とは、髪を傷ませない技術のことで、今は縮毛矯正でも髪を傷ませないように施術できていなければ、お店をお客様に選んでもらえません。
ここからは「ストレートケアとは何か」「髪質改善の具体例」を解説します。
縮毛矯正を簡単におさらい
まず最初に、縮毛矯正について簡単に解説します。
縮毛矯正とは、薬剤とストレートアイロンを使用する技術のことで、くせやうねりのある髪質を真っすぐにすることができます。
縮毛矯正は、くせやうねりのある髪質に薬剤を反応させて柔らかくしてから流し、乾かしてからストレートアイロンで真っすぐに伸ばして、もう一度薬剤を反応させて髪をストレートの状態で固定していく技術です。
ストレートケアとは
それに対して、ストレートケアとは髪質改善と縮毛矯正を組み合わせた技術のこと。
もう少し細かくいうと、髪質改善ケア髪質改善ストレートを組み合わせたスムークオリジナルの縮毛矯正です。
先述したとおり、髪質改善は2018年頃から注目され始めました。では、髪質改善ケアと髪質改善ストレートとは何なのでしょうか。
髪質改善ケアとは
髪質改善ケアとは、「髪を傷ませないようにするスムーク独自の髪質改善」のことです。
スムークでは次のような髪質改善技術の流れのことを指します。
- 技術のクオリティを保つ徹底したマニュアル
- マンツーマンでの接客と施術
- 30分~60分かける丁寧なカウンセリング
- 髪を限りなく傷ませない薬剤を使用
- 栄養とうるおいをたっぷり補給
- 髪に薬剤を残留させないように処理
- 家でのお手入れや来店のタイミングをアドバイス
スムークのスタッフは、技術のクオリティを保つ徹底したマニュアルを身に付けてマンツーマンで接客と施術をします。
次に、30分~60分かける丁寧なカウンセリングでお客様の目的に合わせた髪を傷ませない提案をします。
施術では、髪を限りなく傷ませない薬剤を使用しながら、栄養とうるおいをたっぷり補給します。そして、髪に薬剤を残留させないように処理します。
お仕上げで、家でのお手入れや来店のタイミングをアドバイスします。この髪質改善の一連の流れが、スムークでは髪質改善ケアと言われる技術とサービスを組み合わせたものです。
髪質改善ストレートとは
髪質改善ストレートとは、ストレートアイロンを使わない縮毛矯正の特殊技術のことです。
具体的には次のような技術のことを指します。
- キューティを傷ませない薬剤の使用
- くせやうねりをブローで伸ばしていく
髪質改善ストレートは、キューティクルを傷ませない薬剤を使用します。くせやうねりにだけ反応する薬剤なので手触りを損ないません。
次に、くせやうねりをブローで伸ばしていくので、ぺたっとならず仕上がりがとても柔らかいです。しかも、根元からしっかり伸ばせるので長持ちします。
この髪質改善ストレートと髪質改善ケアを組み合わせたメニューがストレートケアと言われるものです。
ストレートケアとは、髪質改善ケアと髪質改善ストレートを組み合わせたスムークオリジナルのメニューのことです。
ストレートケアで大切なこと
ストレートケアでお客様に選んでいただくために必要なことを、簡単にまとめます。
- カウンセリング
- マンツーマン施術
- 髪を傷ませない
1つ目は「カウンセリング」。これは髪の状態、お客様の悩みや目的を把握するためです。
次に、「マンツーマン施術」。これは簡単に言えば、技術の均一化です。最初から最後まで1人の担当者が責任を持ってマニュアルで施術した方が、クオリティが高いです。
3つ目は、ここ数年で重要度が上がっている「髪を傷ませない」。
ストレートケアをしているお客様の髪が傷んでしまい満足しなければ、ストレートケアは選ばれなくなってしまいます。
そのため、丁寧なカウンセリングとマンツーマン施術でお客様の髪を傷ませないようにすると、お客様からのストレートケアの評価も高くなります。
ストレートケア+サービス提供の仕方
ストレートケアをお客様に選んでいただくには、「サービス提供の仕方」が重要です。仕上がりが良くて髪が傷まなければサービス内容が何でもいいというわけではありません。
当然、居心地が悪いサロンや接客が良くない美容室、料金が高すぎるメニュー、ではお客様は満足してくれないので、評価は低くなりストレートケアを選んでもらえません。
ストレートケアで重要な3つのバランス
ストレートケアでは「3つのバランス」が重要だと考えています。
スムークの考える「3つのバランス」は以下です。
1つ目は「技術」。
技術とは「お客様の悩みが解決する」ことです。簡単に説明すると、お客様の髪の悩みが解決するメニューであるかどうかが重要です。
2つ目は「サービス」。
サービスは「お客様への付加価値」のことです。技術に合わせた施術や接客を提供できているかが大事。このサービスについては、そもそもお店を選ぶときでも、かなり重要なポイントです。
3つ目は「料金」。
料金とは「価値に見合う価格」のこと。例えば、「お客様の悩みが解決しながら求めるサービスで、値段が他のお店と比べて適正であるかどうか」が重要です。
スムークのストレートケアをお客様に選んでいただくためには、この「3つのバランス」を高めること。つまり「技術・サービス・料金」のバランスを考えながら「髪を傷ませない」ことが重要だということです。
ストレートケアで重要な5つのこだわり
ストレートケアは、髪を限りなく傷ませないで施術しながらくせやうねりを伸ばすことで、乾かすだけでまとまる手触りのなめらかな美しい髪になります。
今回は、ストレートケアの5つのこだわりを紹介します。分かりにくい部分はあるかもしれませんが、簡単に解説しているため、ぜひ参考にしてください。
①髪質の診断
1つ目が髪質の診断です。
※スムークのカウンセリングで実際に使用している髪質チェックシートです。
お客様の髪質の状態が、「髪質の種類」、「髪の形状」、「濡れている時の状態」、「くせやうねりの原因」などから診断しなければなりません。これが仮にできなかったら髪を必要以上に傷ませない薬剤の選定と調合ができていません。
通常の美容室でここまで髪質をチェックすることはほとんどありませんでした。ただし、ここ最近の髪質改善サロンはカウンセリングに力を入れているところが増えています。
要するに、髪が傷みにくいというメリットがあります。
スムークではくせやうねりなどの髪質を独自の基準を作り判断しています。これは、長年の美容師の経験と勘というあいまいな基準で判断していません。つまり、「誰が担当しても同じ診断できるマニュアルがある」ということ。
そして、実際にお客様に施術している立場からすると、マニュアル化したことによって、スムークの髪質の診断のクオリティが上がりました。また、マニュアル化していなければカウンセリングのときにお客様に分かりやすく説明することができないと思います。
※スムークのカウンセリングで実際に使用しているくせやうねりの原因の説明の表です。
スムークでは、お客様にマニュアルを使った分かりやすい説明をしています。
マニュアル化によりお客様のメニュー内容がカウンセリングで変わった体験談
「くせやうねりなどの髪質の診断をマニュアル化」してから、カウンセリングでお客様の髪質に必要なメニュー内容に変更することが多くなりました。
僕自身も長年の経験と勘で髪質の診断をたくさんしてきたのですが、髪質改善ストレートの講習を受けてから少しずつマニュアル化を進めました。
僕の個人的な体験談ですが、マニュアル化したことで細かいところまで言葉で説明できるようになりました。
細かいところまで説明できると、お客様に分かりやすくも伝えられるようにもなりました。
マニュアル化してから髪質を細かく診断できるようになり、薬剤で髪を必要以上に傷ませることなく施術できるようになったと僕は思っています。
髪質の診断のマニュアル化は、美容室の信頼度を高めながらスタッフ全員の施術のクオリティをあげることができて、お客様に分かりやすい説明も可能になります。
※スムークのカウンセリングで実際に使用しているくせやうねりのレベルチェックシートです。
長年の経験と勘でカウンセリングをしている美容室は、担当する美容師によって「説明が分かりにくい」といった問題が起こります。そもそも説明をしてくれない美容師だったらお客様も心配になりますよね。
スムークでは、お客様に髪質や薬剤の説明を必ずするためにもマニュアル化しています。
②髪のダメージ診断
2つ目のこだわりが、「髪のダメージ診断」です。髪のダメージ診断は、髪のダメージに合わせた薬剤選定と調合、必要なトリートメントの種類を選ぶのに重要です。
髪のダメージに合わない薬剤を使用すると、髪がチリチリになってしまうケースもあります。傷んでしまった髪をこれ以上傷ませないためにも、髪のダメージ診断は正確にするのがポイントです。
髪のダメージ診断をする方法はいくつかありますが、スムークでは独自の基準を作り診断しています。
ダメージレベルを6段階に分けて表にしてあり、診断方法もマニュアル化しています。
なぜなら、髪のダメージ診断が薬剤の選定や調合の判断基準になるからです。
髪のダメージ診断を間違えたという理由で、お客様の髪をダメージさせないように注意をしています。
髪のダメージ診断を正確にするマニュアル化の方法
髪のダメージ診断を正確にするために、マニュアル化した2つの診断方法があります。ここでは、スムーク独自の基準で6段階に分けたダメージレベルの表で、正確に髪のダメージを診断できるようにマニュアル化した2つの方法を紹介します。
1つ目のマニュアルが「髪の明るさのレベル」と「施術履歴」です。
ダメージレベルの表を利用することでこれらの判断が早くなります。マニュアルにすることで正確にダメージレベルを判断することが可能です。
2つ目のマニュアルが「手触り」。髪を触った時の質感です。
髪のダメージレベルは、髪の質感の悪さに大きく影響します。パサつきや乾燥などに加えて切れ毛、枝毛などの場合は見ただけで分かります。
しかし、見た目では分からないざらつきなどのキューティクルの傷みの診断は手触りで判断することがポイントです。
長年の経験を必要とする手触りなどの感覚に近い診断もマニュアル化してダメージレベルの表で整理整頓することで正確に診断することができるようになります。
カウンセリングで髪のダメージ診断を伝えてくれない美容室の場合は注意が必要です。髪のダメージに合わせた施術や薬剤選定ができていない可能性があります。
③薬剤で髪を傷ませない
3つ目のこだわりが、「薬剤で髪を傷ませない」。薬剤で髪を傷ませないとは、髪のダメージレベルに合わせてトリートメントをしながら髪質に合わせた薬剤を選択することです。
先ほど説明した「髪質の診断」と「髪のダメージ診断」は、深く関わっています。
そのため、カウンセリングが短い美容室は、髪の状態に合わせた薬剤を選ぶために得られる情報が少ないのではないかと考えています。
なぜなら、お客様の希望なども聞きながら「髪質の診断」と「髪のダメージの診断」をするには時間をかける必要があるからです。
さらに、髪のダメージレベルに合わせたトリートメントも考えなければなりません。
つまり、薬剤の質が良くて髪の状態に合わせていれば傷まないという訳ではないということ。
お客様にとって料金だけが高くなり髪が傷むだけなので、このような考え方はNGです。
薬剤で髪を傷ませないコツは、カウンセリングで髪の状態を把握してから薬剤を決めてトリートメントをしてから施術するようにすること。
さらにコースメニューにすることでトリートメントまで含めて考えられるので、薬剤で髪を傷ませないことを実現しています。
ただ、通常の美容室ですとメニューの料金が別々で設定されているので、必要なメニューを組み合わせると料金が思ったより高くなるケースがあり。「別にトリートメントはいらないから、薬剤の質がいいメニューだけにしてください」ということもあります。
スムークのストレートケアに使用する薬剤は、一般メーカー、ディーラーで取り扱いがなく、艶髪セミナーを受講しなければ購入できません。
というのも、通常の縮毛矯正の技術では使いこなせないため、そのまま使うだけではあまり意味ないからです。
ストレートケアの薬剤の方が、通常の縮毛矯正の薬剤より圧倒的に髪を傷ませずにきれいにする自信があります。
しかし、ストレートケアの薬剤だけで全ての髪を傷ませずに髪をきれいにできるということではありません。
トリートメントで、髪を傷ませない状態にしてから施術の途中と最後にもトリートメントをすることが理想です。
髪を傷ませない状態
髪を傷ませない状態とは、髪に薬剤をつけたときに急激に反応させないようにトリートメントをした状態のことです。これは、髪をこれ以上傷ませないためにするという意味です。
髪の状態によっては施術しない
お客様が求める理想の髪の状態のためには、髪を傷ませないようにする必要があります。とりあえず傷んでもいいからデザインを優先するというのはNGです。
髪を傷めてしまって、後から髪を傷ませないようにするのはかなり難しく、手間と時間がかかります。
どんなに髪を傷ませない薬剤でも髪の状態によっては、施術しない方がいい場合もあります。
④技術の組み合わせ
4つ目のこだわりが「技術の組み合わせ」です。上述の「ストレートケアとは」のところで技術の組み合わせについて説明しましたが、くせやうねりなどの髪質をきれいな髪にするためには技術の組み合わせが重要です。
ストレートケアは、髪質改善ケアの技術と髪質改善ストレートの技術を組み合わせたメニューになっていますが、髪を傷ませないようにするためにおいても技術の組み合わせは大事です。
髪質改善ストレートの技術の具体例を挙げると、以下のような技術があります。
- 通常の薬剤では調節できないレベルの髪を傷ませない調合の技術
- ストレートアイロンを使わずにくせやうねりを伸ばすことができるブロー技術
このように、髪質改善ストレートの技術にはこだわりをもって施術しています。
しかし、技術だけにこだわってもクオリティは上がらないと考えています。
なぜなら、髪質改善ストレートはマンツーマンで施術しないと仕上がりにバラつきが起きてしまうからです。
髪質改善ストレートの技術のクオリティを上げるために、「髪質改善ケア」の技術を組み込んでいます。
例えば、「髪質改善ケア」の場合、マンツーマンでの接客と施術で技術のクオリティが保たれてます。
アシスタントを使うと、施術時間は早くなりますが、マンツーマンサロン方が、圧倒的に技術レベルの品質が保たれます。
技術の組み合わせをするときは、お店のコンセプトやサービスから考える必要があるため、メニューがたくさんあるような美容室での技術の組み合わせは大変です。
スムークでは、コンセプトから考えた「髪質改善ケア」という技術とサービスがあるため、髪質改善ストレートの技術とスムーズに組み合わせることができました。
例えば、髪質改善ストレートの技術の中でストレートアイロンを使わずにくせやうねりを伸ばすことができるブロー技術とあります。
ほとんどの縮毛矯正は、ストレートアイロンを使います。具体的に説明すると、「ブローだと根元からしっかりとくせが伸ばせてアイロンの熱よりも低いからダメージレスで仕上がりが柔らかい」ということです。
当然髪を傷ませない方法なので、実践すればストレートアイロンを使うより傷ませないことは可能です。しかし、お客様はそれだけをしたところで満足しません。
なぜなら、傷ませない方法として「アイロンよりブローの方が傷まない」という情報は、誰もが知っていることだから。
そもそも、髪を傷ませたくないだけでしたら、お客様は悩みません。髪を傷ませないこだわりの技術を使ったうえで、仕上がりのクオリティまでこだわれるメニューを用意しておくことが重要です。
お客様ファーストと言われますが、まさにその考え方です。お客様が最終的に満足しなければ、意味がありません。技術にこだわっていればお客様が喜ぶというのは、完全に美容師目線を優先した考え方です。
スムークでは、髪質改善ストレートの技術も使いながらストレートアイロンも使用します。
ストレートケアにおいては、お客様満足度を高める技術の組み合わせがポイントです。
スムークの髪を傷ませないようにする一連の技術とサービスの流れ「髪質改善ケア」
ここで髪質改善ストレートと組み合わせたスムークの「髪質改善ケア」について解説します。
髪質改善ケアとは、髪を傷ませないようにする一連の技術とサービスの流れのことです。
- 技術のクオリティを保つ徹底したマニュアル
- マンツーマンでの接客と施術
- 30分~60分かける丁寧なカウンセリング
- 髪を限りなく傷ませない薬剤を使用
- 栄養とうるおいをたっぷり補給
- 髪に薬剤を残留させないように処理
- 家でのお手入れや来店のタイミングをアドバイス
要するに、スムークの美しくきれいな髪になりたい女性のためのサロンというコンセプトを形にした具体的な技術とサービスのこと。
スムークでは、髪質改善ケアの技術とサービスをベースに、「お客様の悩みを解決できるメニュー」を考えています。
重要なことはお客様の髪を傷ませない前提から、仕上がりのクオリティを上げられないかを考えること目的を知ること。
スムークでは、お客様の髪を傷ませない施術をすることが、何より重要です。
髪質改善ケアのこだわり
髪質改善ケアのこだわりについて説明します。
それは、トリートメントだけではないということです。
髪質改善ケアで使用するトリートメントは、1つのメニューで最低でも5つ使用します。
実際には、髪の状態によって必要なトリートメントの種類とタイミングは多岐に渡ります。そのため、スタイリストは髪の状態を把握しながらトリートメントをして施術することが重要です。
髪質改善ケアは、マンツーマンというサービスをトリートメントを組み合わせることでお客様の髪に寄り添える環境を実現しています。
髪質改善ケアの技術とサービスの組み合わせにより、こだわりが生まれお客様の満足度が上がると考えています。
⑤髪に薬剤を残さない
5つ目のこだわりは「髪に薬剤を残さない」ことです。
当然ですが、髪に薬剤を残してはいけません。なぜなら、髪に薬剤を残してしまうと痒くなってしまったりするからです。しかし、ここでいう「髪に薬剤を残さない」というのは、髪の内部に残留している目に見えない薬剤を残さないことです。
髪に薬剤を残さないようにするためには、後処理用のトリートメントでしっかりと処理をする必要があります。しっかりと処理するコツは、ゆっくりと丁寧に時間をかけること。
通常のトリートメントとは違うため、反応がゆっくりと進みます。トリートメントのことを手触りをよくするためだけと思っているお客様も多いため、スムークでは説明をするようにしています。
ストレートケアでは、必ず髪に薬剤を残留させない処理をします。ほとんどの美容室が後処理用のトリートメントをする場合に追加料金がかかるので、髪に薬剤を残留させない処理をしていないケースが多いです。
1つのトリートメントだけでは、処理できないので薬剤の種類に合わせた後処理用のトリートメントを使う必要があります。
ストレートケアは、コースメニューなので追加料金をいただきませんが、必ず髪に薬剤を残さない後処理のトリートメントをします。
目に見えない薬剤の成分が髪に残っていなければ、家に帰ってしばらく経っても仕上がりの状態を維持することができるので、くせやうねりが戻ってきません。
「アルカリ」がダメージの最大の原因
ここでもう1つ考えたいのが、「アルカリ」です。髪を傷ませる最大の薬剤成分はアルカリです。
美容室でカラーやパーマにをするとツーンとする刺激臭を思い出してください。簡単に説明すると、あれがアルカリと言われる成分です。
カラー剤やパーマ剤の成分を髪の中に届けるために必要だからアルカリが使われています。しかし、スムークでは髪を傷ませる最大の原因がアルカリだと定義しています。
なぜなら、アルカリにより髪で一番大事なキューティクルがダメージしやすくなってしまうからです。
結果的にキューティクルがはがれやすくなり、ざらつきやパサつき、切れ毛や枝毛などを引き起こすからです。
キューティクルが傷むと手触りも悪くなり、お客様は満足しません。
アルカリが残留することで考えられる髪のダメージ
重要なことはアルカリが髪に残留するとさらに髪のダメージが進行していくことです。
- コーミングやブラッシングによって髪が切れやすくなる
- ドライヤーやアイロンなどで熱を加えたときにダメージする
- 他の薬剤の成分と髪の内部で反応してさらにダメージする
- 紫外線によるダメージを受けやすくなる
髪に残ったアルカリの考え方として、さまざまな美容室の対応があると思います。
スムークは、この問題を深く考えている美容院です。
スムークでは、むやみにコーティング系のトリートメントをしません。
施術後に髪の手触りをよくするコーティング系のトリートメントは、髪に蓋をすることにもつながり、髪の中に残った残留薬物を閉じ込めてしまう恐れもあるからです。
それよりも少しでも残留アルカリを取り除き、影響を少なくするトリートメントをしています。
アルカリの問題は、髪を「傷ませない・傷ませる」に直結します。
スムークでは、そもそもアルカリをできる限り使わないように取り組んでいます。ヘアカラーでは、通常の薬剤に比べて最大40%もアルカリ量を減らしています。
ストレートケアでは、通常の縮毛矯正の薬剤に比べてほとんどアルカリを使用していない薬剤を使ったうえで、髪に薬剤を残さない工夫をしています。
【まとめ】髪を傷ませない5つのこだわり
今回解説したストレートケアは、通常の縮毛矯正と違い髪を傷ませない工夫をしています。縮毛矯正でなければ、くせやうねりなどの髪質をきれいな髪にすることは非常に困難。
もちろん、髪を傷ませない対策としてトリートメントも大事です。それにプラスして、こちらで解説した髪質改善も意識する必要があります。
こちらでは次の2つを解説しました。
- ストレートケアに必要な髪質改善について
- ストレートケアで大切なこと
ストレートケアで重要なこだわりは次の5つです。
- 髪質の診断
- 髪のダメージ診断
- 薬剤で髪を傷ませない
- 技術の組み合わせ
- 髪に薬剤を残さない
10年以上前は、髪を傷ませないことと言えばトリートメントでした。当時の縮毛矯正や施術で、髪を傷ませない工夫についてここまで考えていた人はあまりいません。
僕も18年前から美容室で働いていますが、当時は縮毛矯正でとにかく真っすぐにする方法や、トリートメントをすることばかり考えていました。
スムークのストレートケアは、とにかくお客様ファースト。お客様の髪を傷ませないことを最優先に考えて、お客様の満足度を上げることが重要だと考えています。
ここで解説したストレートケアの観点から、いつもかけている通常の縮毛矯正を一度見直してみて下さい。髪を傷ませないことを意識して、乾かすだけでまとまるきれいな髪を目指しましょう。
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