美容師をやっている人の多くは、美容室の価値を上げるために必要なことは技術の練習だけと考えています。
思い当たる節がある人も多いのではないでしょうか。技術の練習だけでは美容室の価値は上がらないし、客単価も上がりません。
これから、お客様が価値を感じる美容室のために重要な「3つの仕組み」について解説します。
お客様が価値を感じる美容室は、高単価でも喜ばれ、自然に売上を増やすことが可能です。
スムークで提供している髪をきれいにする【髪質改善ケアメニュー】は、ここで解説する美容室の価値を高めるための3つの仕組みから考えたブランディングです。
お客様は悩みを解決することが目的
いくらあなたが頑張って練習していても、お客様は悩みを解決できなければ喜んでくれません。
あなたの美容室にご来店したお客様の悩みは、髪の悩みだけとは限らないからです。お客様の悩みは、接客やサービスや料金なども含めて解決してくれることを期待してご来店します。
なので、髪の悩みが解決してもサービスが気に入らなかったり、料金がもっと安い美容室を探すのは当たり前のことです。
3つの仕組みとは
3つの仕組みとは、以下です。
- 技術を決める
- 他人目線のサービス
- マーケティングで知らせる
「技術を決める」「他人目線のサービス」「マーケティングで知らせる」を合わせて「3つの仕組み」と呼んでいます。
そもそもお客様は、技術のことは分からないし、技術が良くてもサービスが悪かったらまた来てくれないし、あなたがいるお店のことを知らないなら行くことすらできないということ。
そのため、何も考えずに技術の練習ばかりしているだけでは、お客様の悩みは解決しません。この「3つの仕組み」を考えることが、美容室の価値を高めながらお客様の悩みを解決することにおいて重要です。
①技術を決める
1つ目の仕組みは「技術を決める」です。
一番重要なことは、悩みを解決できる技術であること。そもそも悩みが解決できなければ、どんなに技術が上手くても意味がありません。
スムークの場合は、くせやうねりなどの髪質に悩む女性の悩みを解決するので、きれいな髪にする髪質改善の技術だけを考えて用意しています。
- 髪質改善ケアメニュー
スムークが、くせやうねりなどの髪質に悩む女性の悩みを解決するためには、「きれいな髪にする技術」を駆使する必要があります。
お客様の髪の悩みを解決する方法
お客様の髪の悩みを解決するためには、髪の悩みに合わせた技術を用意します。これはどの美容室でもそうだと思います。
しかし、スムークではくせやうねりなどの髪質に悩む女性をターゲットにしているのでその「悩み」しか解決できません。ここが通常の美容室との大きな違いです。
くせやうねりのなどの髪質に悩む女性が望むのはきれいな髪になれるかどうかです。
その結果が、傷ませずにきれいな髪になれることだったり、サービスとのバランスが良ければ、また次も来店してくれます。そのために、スムークでは必要な技術だけを用意しています。
スムークでは女性専用のヘアサロンにして男性はお断りしています。
今は、全ての年代で男性も女性も美容室に行くことが多くなっています。理容室に行かなくても、美容室で上手にカットしてもらうことができるからです。
しかし、くせやうねりなどの髪質に悩んでいてきれいな髪になりたいと思っているターゲットは女性が多いです。
スムークのターゲットに合わせた技術に男性のカットが必要ないと考えたからです。
ターゲットに合わせた技術を決めるコツは、提供しない技術を決めること。
スムークでは、髪をきれいにするための技術以外を提供しないと決めたため、メニューが5つしかありません。
スムークの5つの髪質改善ケアメニューとは、以下です。
- カラーケア
- ストレートケア
- トリートメントケア
- 前髪と顔周りのストレートケア
- カット
提供しないと決めたメニューとは、以下のようなものです。
- パーマ
- ブリーチ
- ヘアセット
- 男性のカット
- 子供のカット
これらを提供しないと決めたことでスムークの場合は、用意したメニューでくせやうねりのある髪質の女性の悩みをピンポイントで解決することができるため、高単価でもお客様から喜んでいただいています。
②他人目線のサービス
2つ目の仕組みは「他人目線のサービス」です。
もし技術でお客様の悩みを解決したとしても、お客様はサービスが気に入らなかったら次回ご来店してくれません。
- お店が忙しくて予約したのに待たされた
- ホームページで確認した料金より高かった
- 担当するスタッフが何回も入れ替わり不安
上記のように、お客様は不満や不安を抱えています。
「他人目線のサービス」を提供できるかは、大きな分岐点です。
美容室で結果が出ているお店は、ほぼ例外なく「他人目線のサービス」を徹底しています。
逆に、結果が出ていない美容室は「他人目線のサービス」を徹底できていません。
「他人目線のサービス」を徹底できていないということは、お客様の悩みを解決しても満足してくれないのでお客様が増えていかないということです。
つまり、美容室で結果を出すためには、「他人目線のサービス」を徹底することが重要です。
他人目線のサービスを徹底する方法
「他人目線のサービス」を徹底する一番いい方法は、個人ではなくお店単位でマニュアル化すること。マニュアルとは行動規範を示すものです。全てのスタッフが同じレベルでサービスを提供することが可能になります。
売上の上がらないお店は、マニュアルの質が圧倒的に足りません。うまくいっているお店は、いいサービスを提供するために他人目線のサービスのマニュアルを作ることに時間をかけてスタッフ全員が提供できるようにしていることが多いです。
例えば、スムークの他人目線のサービスとして、初めてご来店のお客様に30分~60分かける丁寧なカウンセリングとホームページに載せていますが、スタッフ任せだけではサービスとして不十分です。
もちろん、ホームページに何も書かないよりはマシですが、スタッフ全員が同じサービスを提供できて初めて意味があります。
今はどこの美容室もホームページにキャッチコピーを上手に入れているので、本当にお店に行ったときに期待していた通りのサービスが受けられるのかどうか分からないと、お客様は考えます。
重要なのは、お店で提供するサービスに違いがあってはならないということ。スムークでは、スタッフ全員が同じサービスを提供するために、一語一句違わないようにマニュアルに沿ってカウンセリングを進めていきます。
他にも、お客様にサービスを選んでもらうのもおすすめです。
それだけで、満足してくれるわけではありませんが、単純にこちらがサービスを押し付けるよりも、満足度が高くなります。
「他人目線のサービス」を提供するときに、ブランディングもかなり重要です。つまり、どんなお店がサービスを提供しているのかということ。ブランディングがあると、信頼度はかなり上がります。
例えば、僕の場合はチェーン店で18年間新卒から働いていました。そして、その時の客単価は5,000円程度でした。
しかし、スムークでターゲットに合わせた技術を決めて他人目線のサービスを徹底したら客単価20,000円以上に跳ね上がりました。このようにブランディングが成功すると劇的に客単価が上がります。
チェーン店で働いていたときよりも、おそらくスムークで働いているときの方が信頼度が高いのではないでしょうか。
「他人目線のサービス」を徹底させるときは、このようにブランディングを作って、お客様に伝えることが重要です。
③マーケティングで知らせる
3つ目の仕組みは「マーケティングで知らせる」です。
お客様は素晴らしい技術とサービスを提供する美容室があったとしても、知らなければ来店してくれません。
「お客様が来てから頑張る」と技術を練習する美容師が本当に多いです。これは、経営において致命的です。
「お客様が来てから頑張る」と技術を練習している場合、お客様は他のお店に行ってしまいます。
わざわざ知らないあなたの美容室を探してまで来てくれません。そのため、あなたの美容室を知ってもらい、予約を取ってもらうことが重要です。
ただ「マーケティングで知らせる」は、2つ目の「他人目線のサービス」を徹底的にクリアすることで、自然とクリアすることもあります。
マーケティングで知らせるをクリアする方法
「マーケティングで知らせる」をクリアする方法は、ホームページでお客様の悩みを解決する技術やサービスをアピールしていて、お客様がインターネットで検索したときに向こうから見つけてくれること。
例えば、スムークでは、店名に「縮毛矯正」と「髪質改善」という「髪のお悩みが解決できるキーワード」を入れてお客様にアピールしています。
その他には、「髪のお悩み改善に特化したヘアサロン」という「ブランディング」を伝えています。
ホームページではお客様が予約をしてくれるように、対策してください。また、お客様の不安要素を取り除くことも重要です。
お客様は以下のように、さまざまな不安を抱えています。
- どのようなサービスなのか
- 料金は高くならないか
- 本当に悩みが解決できるのか
- 無理なセールスはされないか
このような不安をそのままにしてしまうと、「マーケティングで知らせる」をしても予約してくれません。そのため、ホームページ内でお客様の不安を徹底的に取り除いてあげることが重要です。
【まとめ】美容師の価値を劇的に変える3つの仕組み
今回は、3つの仕組みについて解説しました。
「3つの仕組み」とは、美容師の価値を劇的に変える「技術を決める」「他人目線のサービス」「マーケティングで知らせる」ということ。
美容室でお客様を増やして、客単価を上げていくときには、この「3つの仕組み」を組み合わせて考えることが重要です。
技術を決める方法
- 「悩みを解決できる技術であること」、「提供しない技術を決めること」
他人目線のサービス
- 個人ではなくお店単位でマニュアル化すること
マーケティングで知らせる
- ホームページ内でお客様の不安を徹底的に取り除いてあげることが重要
重要なのは、「そもそも技術の練習だけでは美容室の価値は上がらない」という認識を持つこと。
いくら技術の練習ばかりしても、お客様の悩みに合わせた技術とサービスとお店を知ってもらえなければ意味がありません。
こちらで解説した「3つの仕組み」を意識することで、美容室の価値は劇的に変わります。
「3つの仕組み」を考えて、お客様に選んでもらえる美容室を目指し、ブランディングで価値を高めてください。
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